悪意(あくい)
ある事実を知っている、ということです。法律用語としては 一般にいう「善悪の判断がつかない」の悪意とは異なる概念になります。 この対義語として、ある事実を知らないという、善意(ぜんい)という法律用語があります。
悪徳商法(あくとくしょうほう)
悪質な者が社会通念上問題のある商売方法よって物品や権利を販売して不当な利益を得ることです。たいていは、被害者は個人の消費者ですが、企業(ことに中小零細企業)や個人事業者の場合もあります。また、問題商法(もんだいしょうほう)または悪質商法(あくしつしょうほう)とも言います。悪徳商法の被害の多くは、クーリングオフや内容証明郵便で解決することが出来ますので、一人で悩まず、消費者センターや弁護士などに相談してみてください。
[例] キャッチセールス、マルチ商法、内職商法、見覚えのない請求書、展示会商法、 催眠商法、お悔やみ商法、資格商法、ねずみ講、パーティー商法、儲かります商法、現物まがい商法、かたり商法、サービス商法、霊感商法
最近ではネットオークションやネット通販でのトラブルが増えています。
預り金(あずかりきん)
貸金業や金融業では、不特定多数者からのお金の受け入れのことを「預り金」といいます。預金や定期預金、借入金その他、これと同様の経済的性質があるものをさします。 出資法では、法律によって認可を受けた者(銀行など)以外の者がこの「預り金」の行為を「業」として行うことを厳禁しています。
アドオン返済(あどおんへんさい)
最初の元本に金利をかけて計算し、支払い回数で割って毎月元本と返済する方法です。 例えば、元金=10万円、アドオン料率=月0.6%、返済回数=10回とした場合、利息の総額は、10万円×0.6%×10回=6000円で、毎月の返済金額は(10万円+6000円)÷10回=10,600円となります。 アドオン金利を使用すると毎月の返済額、返済利息総額などが簡単に算出できるという点が便利ですが、価格から手数料を決めるので、前倒しで返済などをしても利息(手数料)の分が変わらず、実質的な金利が割高になる傾向があります。
頭金(あたまきん)
頭金とは、契約成立の際に、借り手・買い手が相手方に契約実行の証拠として支払うお金のことをいいます。任意整理による和解契約締結時に頭金の取り決めをすると、金融機関によっては、残りの債務額を少なくしてくれる場合があります。
後払い方式(あとばらいほうしき)
商品やサービスを先に受け取り、あとで代金を一括または分割で支払う方法のこと。クレジットカードやショッピングクレジットは、後払い決済の代表例です。
アポイントメントセールス(あぽいんとめんとせーるす)
販売目的を隠して呼び出して契約をさせる商法を「アポイントメントセールス」といいます。例えば、「抽選に当選したので、景品を会社まで取りに来てください」などと電話やはがきで呼び出し、長時間にわたって勧誘し、商品をを売りつける商法です。 アポイントメントセールスや訪問販売などで契約した場合には、クーリング・オフ制度により、契約書を受け取った日から起算して8日以内に業者あてに書面で解約の意思表示をすれば無条件で解約できます。
異時廃止(いじはいし)
債務整理の一種である破産手続きにおける法律用語です。詳しくは「破産(はさん)」へ。
一部増額返済(いちぶぞうがくへんさい)
返済の途中で、もともと約束した返済額より多い金額を返済してローンやキャッシング残高を減らす事です。これにより債務者は予定より早く完済することができ、通常より利息などを少なく抑えることも可能となります。
一部免責(いちぶめんせき)
自己破産手続きにおける用語で、自己破産で借金のすべてを免除するのではなく、一部のみを免除することを言います。
一括完済(いっかつかんさい)
借入残高をすべて一括に返済、清算することです。
一括払い(いっかつばらい)
主に、クレジットカード利用時の支払方法で使われる用語で、一回で支払いを済ませることを言います。一回払いとも言います。分割払いと比べて、カード利用手数料がかかりません。
委任(いにん)
ある事務の処理を自分以外の他人に任せることをいいます(「委任は、当事者の一方が法律行為をすることを相手方に委託し、相手方がこれを承諾することによって、その効力を生ずる」民法第643条)。契約の一種で、書面を交わさずとも、お互いの合意があれば口頭でも委任契約は成立します。
委任状(いにんじょう)
委任契約が成立した際に、その意思表明を書き記す文書のことです。委任契約の成立をうかがい知ることができない第三者に示すために作成します。
異動情報(いどうじょうほう)
延滞、事故情報のことを言い、いわゆるブラックリストの事です。日本の個人信用の情報機関では、延滞や延滞や支払不能の状態に陥った債権の情報の事を「異動情報」と呼びます。異動情報に情報が掲載されていると新たな借り入れやローンを組むことができる可能性が低くなりますので、延滞や支払不能の状態に陥ることの無いようにする事が大切です。
違約金(いやくきん)
債務者が債務不履行の場合に、債権者に支払うことを前もって決めた金銭のことを言います。例えば、個人が消費者金融からお金を借りた場合の違約金とは、お客様と消費者金融との間で前もって決めた、お客様が支払不能の状態に陥った場合にお客様が消費者金融に支払う金銭のことです。
印鑑証明(いんかんしょうめい)
印鑑登録をした印影と登録者の住所・氏名・生年月日・性別(性同一性障害に配慮して記載しない自治体も増えています)を記載したものを印鑑登録証明書(印鑑証明)と言います。主に本人確認を行うために用いられます。
印鑑登録(いんかんとうろく)
印影により個人及び法人を証明する制度のことを言います。印鑑登録をしたことを証するもの(多くはカード型)を印鑑登録証、印影と登録者の住所・氏名・生年月日・性別(性同一性障害に配慮して記載しない自治体も増えている)を記載したものを印鑑登録証明書(印鑑証明)と言います。
インターネットキャッシング(いんたーねっときゃっしんぐ)
金融機関の店頭に出向くことなく、パソコンの画面上で金銭を借り入れることができます。
迂回融資(うかいゆうし)
会社、当該会社の子会社又は大口信用供与先の関連会社等を迂回する等により、実質的に信用供与限度額または合計信用供与限度額を逸脱するような行為のことです。 例えば、Aという会社があったとして、この会社は赤字経営が続きとても金融機関からお金を借りることができない企業でした。放置しておけばAは今月末に不渡り手形を出し、倒産してしまいます。一方、Aの系列会社にBという会社があり、こちらは優良企業でした。 そこで、AとB、そしてそのメイン金融機関で協議し、Aが必要とする資金をBに融資することとします。融資をうけたBはその資金をAに廻します。これが「迂回融資」です。
浮貸し(うきがし)
浮貸しとは、銀行や信用金庫、保険会社などの金融機関の役職員やその他の従業員が、その地位を利用して自分又は当該金融機関以外の第三者の利益を図るために行う金銭の貸付け、その媒介又は債務の保証を行うことをいいます。浮貸しは、「出資法(出資の受入れ、預り金および金利等の取締りに関する法律)」で禁止されています(第3条)。
裏保証(うらほしょう)
裏保証とは、法律上は債務者の意思確認、または委託をうけない保証ともいえます。たとえば、個人の場合、何かの取引においての債務者がいたとします。そこでこの債務者に、なんの断りも了解もなく、ある保証人の単独の意思で債務を保障する場合、いわば「隠れた保証」といえます。 個人ではなく銀行の場合は、取引先の第三社に対して、債務を複数の銀行が分担して保証するときに、債権者に対して幹事銀行だけが表面にたって全額を保証する場合を「表保証」といい、他の銀行が自分の分担額のみ幹事銀行に対してする保証を「裏保証」といいます。
ATM返済(えーてぃえむへんさい)
お客様が債権者(消費者金融・信販会社・カード会社・サラ金業者など)から借金をしている場合に毎月の返済をATMから債権者指定の口座へ振り込み返済を行う方法です。 返済をした証拠としてATMの振り込み明細書を保管されることをお勧めします。
EDY(えでぃ)
ソニーが開発した非接触ICチップFeliCaを搭載したカード又は携帯電話(おサイフケータイ)で利用する事ができます。 自分のおサイフにお金をいれるようにチャージ(入金)して、専用端末にタッチして、支払いします。 プリペイド型なので、誰でも利用できます。 なお、Edyの名称はユーロ(Euro)・ドル(Dollar)・円(Yen)に次ぐ第四の基軸通貨になって欲しいとの願いから、 各々の頭文字を取って付けられたそうです。
延滞(えんたい)
支払期限までに、約束された金額がきちんと返済されずに、遅れている状態のことで、法律的には履行遅滞といいます(民法 412条)。 1ヶ月以上の延滞は、消費者金融やクレジットのキャッシング・ローンの審査に与える影響が大きくなります。 また、消費者金融等の金融機関から金銭を借り入れ、その支払期限までに約束通りに返済できなかった場合、契約書の記載に従って延滞利息を請求されてしまいます。
オートローン(おーとろーん)
自動車ローン、カーローン、マイカーローン(金融機関が提供するサービスで、車検や運転免許取得などへの費用にも充てられる場合があります)、オートクレジット(信販会社が提供する自動車購入の際の分割払いのことです。主に、自動車の購入時に組むローンのことです
追貸し(おいがし)
追加融資のことで、当初予定された融資額では貸出先の資金需要に不足した場合や、 他銀行からの借入予定が減額又は取消しされた場合などに、追加して融資すること等をいいます。
押し貸し(おしがし)
借金を申し込んでいないにもかかわらず勝手に銀行等の口座に現金を振り込み、数日後に法外な利息を請求する方法、またはその業者のことを言います。この場合、振り込まれた側が返済の約束をしていなければ金銭貸借の契約は成立せず、利息を支払う必要はありません。
おまとめローン(おまとめろーん)
複数の借入先から金銭を借り入れている方が、借入残高・借入先の会社をひとつにまとめるローンのことです。メリットとしては毎月の支払い額の減少、支払先の単純化などがありますが、新たな借入である以上、利息が加算されます。おまとめローンで新たに借金をするよりは、将来利息をカットできる債務整理手続きをすることをお勧めします。
親子ペアローン(おやこぺあろーん)
親子で共同して借り、共同して返済するローンのことで、二世帯住宅など、親子が住宅を共有しローンを共同で返済するために用いられます。親子ペアローンの特長は、融資額が大きい点にあります。
親子リレー返済(おやこりれーへんさい)
融資の申込者本人が、同居しているまたは将来同居予定の、一定の条件にあてはまる子供などを後継者として連帯債務者に指定するという、融資制度のひとつです。死亡や退職などにより申し込み者が返済できなくなった場合には、その子供などが代わって返済を継続していく方法です。後継者の年齢を基に計算されるため、最長の返済期間が選べるのがメリットです。 親子ペアローンは親子が同時にローンを返済するのに対し、親子リレー返済では、親子が世代交代することによってローンを返済していく点が異なります。
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